日常、雑感

なぜ整体師になったの? Part 3 父の最後の日々

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整体師のあきこです😃

昨年は本当にありがとうございました!
2014年もよろしくお願い致しますm(_ _)m


(前号からの続き)

父は、検査の結果肺の小細胞ガンだが患部を切除すれば治る、と診断されたようです。元々チャレンジャーの彼はほぼ即答で手術することに決めたようです。

でも、、、開胸してみると検査で認められた以上にガンが広がっていました。後から聞いた話では、医師団は結局何もせずにまた縫合して手術を終えたそうです。


それを知った時の私達の

絶望感

悲しみ

焦燥感

怒り

父に対する哀れみ、、、

恐らく経験した人にしか分からないでしょう。
私はその時、手術を勧めた医師や執刀した医師を恨みました。

体力を消耗する大きな手術です。痛みも伴います。その手術が無駄だった?!

冗談じゃない!!


しかも当の父はガンに冒された部分は、手術で切除されたと知らされました。後は術後の体力回復に努め、再発に注意すればまた元の生活に戻れると信じていたのです。

それが証拠に父は自分が死んでしまうかも知れない、と思っていなかったようで、身の回りの整理なども何もせずに亡くなりました。

身辺整理などしたら、自分の死を受け入れることになるかも知れないと思った可能性もあります。

父は手術後、成功を信じていた気持ちの高まりも影響したのか、数週間は体調が良かったのですが、少しするとまた、不調を訴えるようになりました。
 

主に痛み、食欲不振、倦怠感など。
父は、決して弱音を吐くタイプではなかったのですが、よっぽど痛いんだ、と分かりました。無口になり、テレビ番組や大好きな映画のDVDなんか観ているけど、時々何かに耐えているような、、、
家族と話していても機嫌が悪く言葉少なく、、、
その当時の私は、気功や鍼灸、アロママッサージなどに興味を持っているものの、ちゃんと習ったのはリフレクソロジーだけ。幼い頃から肩こりの母の「岩のように硬い肩」を揉まされて育ちましたので、セラピスト魂のかけらのようなモノはありました。でも、、、何もしてあげられない。。
もどかしい、悔しい毎日。ある日父が私を呼んで珍しくリクエストを。
「あきこ、悪いけど背中をさすってくれないかな?」
背中を?さする?!


半信半疑で言われるままに背中を撫でたりさすったりしました。お互いに無言で父の背中をさすること数分。

こんなので良いのかなあ??

不安になりながらもそうするしかありません。遂に父、一言。

「あ~気持ち良いなあ、、、」

はあああ?!

という気持ちでした。そろそろ自宅療養では追いつかず、痛み止めの処方と「いつ、何が起きてもすぐに医師や看護師に対応してもらえるように、再入院する時期になっていました。

そんな末期ガン患者の父が娘に背中をさすらせて「気持ち良い」とため息をついているのです。少し感動したし、嬉しかったのですが疑いの気持ちの方が勝っていました。

こんなもんで痛みが和らぐわけないでしょ?!

(つづく)

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